合格するという事。
ピアノでは「合格」=「○をもらう。」「宿題の曲が合格して次に進む」
ということ。が基準になっています。
だから、個人レッスンで普段のレッスンにかかわれないお母様は
「どう?今日、マルもらった?」
とか
「合格できた?」
と、
レッスン後に聞いているよね??
そうなんです。
まあ・・。普通そうなのです。
でもね・・。
講師から一言。
それでいいのは入門科の生徒だけ。
最初は
合格する事で、先生も笑顔、おかあさんも笑顔。
自分もできなかった事ができて笑顔!!
正しい音で正しいリズムで弾ける事ができた初期段階は
それは素晴らしい事!!ですから。
大いに、沢山褒めて褒めてほめまくります。
ピアノは10年は続けてほしいから。
ピアノは楽しい。その潜在意識を植え付けていきます。はい!!
(^。^)y-.。o○
でも、
褒め方。
ずっと、
そのままでは駄目です。
初級クラスになると、弾き方(☆アーティキュレーション・音のつなぎ方や息つぎの仕方の意、☆指の形、☆指番号・特に半音階やスケール )などの少し高度・でも非常に重要な勉強にはいります。
これは、単に正しい音で正しいリズムで弾ければよいわけではありません。
いくら正確に弾けていて、入門クラスならば即合格レベルな状態でも、より高度な技を身につけてほしい時には、心を鬼ににして講師は合格させず、次のレベルに向けてがんばってもらうよう指示します。
しかし、
そこで、問題なのが・・・。
毎日まじめで、日々練習して、毎週合格で来ていた生徒たちに特にありがちなのですが・
合格できなかった事を受け入れない。
合格できるまで、時間が来ても、どうしてもマルがもらえるまで必死になる!
でもマルしてもらえないと、泣く。号泣する。
これは、家に帰って、
すぐ、母親に
「今日は。??どうだった」
「ちゃんと弾けた?」
「合格した??」
合格しないと
「毎日練習しないからよ!!!」
「もう~~、やる気ないなら辞めなさい!!」←大袈裟な場合
と大なり小なりこんな会話になってしまうからだろう。
というか、そうなんです。
泣いている子に、どうしてそんなに泣くの???
どうして、そんなに今日合格したいの????
と聞くと、必ず、
「だってぇ。。。お母さんが・・・・。」
って、そうたどり着くわけです。
親にしてみれば、子供を追い込もうとしてそう質問しているわけではない。
そう聞くくらいしか会話が成立しない事は、私も母ですからわかります。
が!!!
ここで、講師の本音。
合格=マルをもらう。
なのですが、
生徒A
同じ曲を一カ月以上やっても、合格レベルに達しない。
でも、これ以上同じ曲をやっていても、進歩ない。と講師が思った時はひとまずその曲は終りにしようということで合格。次の曲に期待。生徒の伸びる時期のも期待。
生徒B
とても上手に弾けていて、普通なら即合格な所なのですが、この部分は是非もう一つレベルを上げて弾きこなしてほしいと思った時は、新しい曲をやるよりもその部分を練習する事によって更なるレベルアップを臨む時は、今日は不合格。
というように、マルになる、マルじゃない。にもさまざまな考えがあります。
ので、
マル=良し
というわけではない!
と、こころのところを、分かっていてほしいんです。
是非、これからのピアノのコミュニケーションは
合格、不合格の事じゃなくって、
もしピアノの事を子供に聞きたくなったら、
(本当は、一か月に一回くらいしか聞いてほしくないですが・・
究極の所、ほっておいてほしい!と子供心は思っています。)
「先生に難しい事言われた?」
とか
「この曲、もっと奇麗に弾くにはどうしたらいいって言われた??」
とか聞いて下さると、音楽の深みが増してくるように思います。
ちょっと、最近、こんな事件が多いもので・・・。
ご一読ありがとうございます。
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コメント
先生、こんにちは。
。
文章を読んで、まさに我が子は合格できないと自分で納得できず泣き出すタイプに育ちそうだ・・・っと思いました
かなりギクッ!!Σ(`д´ノ)ノっとしました。
きれいに、素敵な音で弾く事。
それが一番大切なのは分かっていながらも、合格しないと練習不足、っと考えちゃいそうなところ、早めに諭していただきありがとうございます。
これから、ちょっとずつ「今も上手に弾けているけど、これからどんどん上のクラスに上がっていくと、もっともっと素敵な音で弾ける練習が始まるね。」などと刷り込みをおこなっておきます。
一回で合格できなくても良いんだよ、っと今のうちに話しておけば、本人もその時期が来たときに受け入れやすくなるでしょうか…
投稿: | 2010年4月26日 (月) 15時42分
コメントありがとうございます。
発表会が始まり、ますます泣きの時期に入り、
私たち講師も、泣きの時期です。
(*^_^*)
お母様のような、賛同してくださる方のコメント、ホントうれしいです。
ありがとう。
これからも、一致団結して、世界の宝である子供たちの成長を見守り続けていきます。
なにか、気がかりなことあったら、いつでもまたコメントください。
ありがとう~!
投稿: tami | 2010年4月26日 (月) 23時36分